投資信託よりも売買が柔軟に出来、個別銘柄を選ぶ手間や、メンテナンスのコストがからないETF。
会社勤めで忙しく、「投資にそれほど時間は割けない」という方の資産形成にも、非常に適した商品と言えます。
この記事では、ETFが気になったら押さえておきたいポイントを、ご紹介させていただきます。
目次
投資信託との違いを理解する
「株の詰め合わせパック」という意味では、投資信託とETFはよく似ていますが、実際には異なる点も多いです。
| 項目 | 投資信託(インデックスファンド) | ETF(上場投資信託) |
|---|---|---|
| 購入場所 | 証券会社、銀行、郵便局など | 証券会社のみ |
| 購入価格決定タイミング | 購入時点では分からない | 現物株式のように注文可能(指値可能) |
| 取り扱い金融機関 | 銀行や郵便局でも購入可能 | 証券会社のみ |
| 購入に必要な時間 | 外貨建てファンドは購入日から2営業日後 | 個別株同様リアルタイム |
| 分配金 | 分配金は自動で再投資される場合が多い | 必ず支払われる。年金的利用OKも、複利運用に手間 |
| 銘柄数 | 豊富。海外の株価指数に連動する投資信託も多い | 米国ETFは投資信託よりさらに豊富。規模も大きい |
| 売買手数料 | ほとんどのものが無料 | 売買手数料発生(無料のものも有)。米国ETFは為替手数料も発生 |
| 運用コスト | 信託報酬0.09%〜0.2%程度のものが多い | 信託報酬0.03%〜と、投資信託以上に安い |
| 税金 | 新NISA枠は非課税、課税口座は20.315% | 投資信託同様。米国ETF分配金は日米二重課税(税率約28%)。払い戻しには要確定申告 |
ETFは、運用コスト(信託報酬)が投資信託以上に安い傾向がある点、分配金が必ず支払われる点、リアルタイムに売買できる点など、投資信託と特に異なる点と言えます。
投資対象を理解する
一口にETFといっても、株式、債券、コモディティ など様々な資産に投資する商品が存在します。
こうした投資対象によっては、リスクやリターンが異なってくるため、ご自身の投資目的や、リスク許容度に合ったものを選ぶ必要があります。
コストを確認する
ETFには、「信託報酬」と呼ばれる運用コストがかかります。
信託報酬はETF銘柄によって異なり、安いものでは0.03%から、高いものでは数%というものまで存在します。
長期保有するほどにこの影響は大きくなるため、可能な限りコストが低いものを選ぶことが大切です。
分散投資を心がける
ETF商品自体にある程度の銘柄が組み入れられていますが、「ETFだから分散できており、大丈夫だろう」と過信するのは禁物です。
少ないものでは20個の個別銘柄にしか分散が出来ていなかったり、そもそものETF商品が特定のセクター(業種)に偏っていることで、思わぬ損失を被ることもあります。
購入するETF商品に組み入れられている銘柄数を把握するとともに、複数のETF(や個別銘柄)を購入し分散投資することで、リスクを抑える必要があります。
総資産総額が大きいものを選ぶ
純資産総額が小さいETFなどは、償還やクローズのリスクもあるため、純資産総額が大きいものを選ぶことも大切です。
明確な基準はありませんが、純資産総額が50億円未満であったり、基準価額が3,000円未満のものは避けるのが無難でしょう。
さらに純資産総額 100億円以上になると償還リスクはかなり低くなると考えられるため、不安な方は100億円以上のものを選ぶと良いかもしれません。
また、総資産総額が大きいものは流動性(市場における売買量)も高く、次に上げるようなメリットがあります。
流動性が高いものを選ぶ
ETFの流動性が高いと、以下のようなメリットがあります。
売買しやすい
流動性が高いETFは、いつでも簡単に売買することが可能。
市場環境の変化に対応して迅速な取引がしやすいため、損失を減らしやすいと考えられます。
売買価格差が小さい
流動性が高いETFは、売買注文が多いことから、売買価格差(スプレッド)が小さくなる傾向があります。
そのため、売買時のコストを抑えることができます。
換金しやすい
流動性が高いETFは、いつでも現金化しやすいというメリットがあります。
緊急時など、急に現金が必要になった場合にも、慌てずに売却(現金化)することができます。
乖離率の小さいものを選ぶ
乖離率は、ETFの市場価格が、基準価額とどれだけ乖離しているかを示す指標です。
基本的には0に近いほど基準価額に近い水準で売買されている事になり、思わぬ高値掴みや安値売りのリスクを軽減できると考えられます。
このため、乖離率の小さいものを選ぶことも大切です。
乖離率は、基準価額と市場価格の差から算出しています。乖離率の算出方法は、前日市場価格÷前日基準価額を1口あたりに換算した値の割合です。
乖離率は0%になることはないですが、0%にできるだけ近いことがポイントです。0%に近い水準で推移しているほど、基準価額に近い水準で売買されているといえます。
ただし、市況や原資産の流動性が低いなどの理由で、乖離率が大きくなったり、0%に近づかないケースがあったりすることには注意する必要があります。
成行注文は避ける
成行(なりゆき)注文は高い確率で注文が成立(約定/やくじょう)するメリットがありますが、反面、値段がいくらになるかは、成立しないとわからないというデメリットがあります。
値動きが大きい局面では、思わぬ高値で買ってしまったり、逆に安値で売ってしまう可能性があります。
是が非でも迅速に取引を成立させたいといったケースを除けば、指値(さしね)注文で買うのが無難と言えます。
約定しない可能性はありますが、ある程度自分のイメージした価格で取引する事が可能なため、特に取引に慣れるまでは指値注文をするのがオススメです。
長期保有する
個別株の取得時同様ETFでも、短期的な値動きには惑わされず、長期的な視点で保有することが重要です。
基本的には過去の実績を踏まえ成長が期待できるものを購入し、値下がりしても慌てずに、コツコツと買い増していくと良いと思います。
これにより、平均取得価格を引き下げ、取得利回りを上げる(分配金を育てる)ことが可能になります。
定期的にポートフォリオを見直す
比較的長期投資やほったらかし投資に適したETF投資ですが、市場環境やご自身の状況に合わせて、時にはポートフォリオを見直すことも必要です。
例えば新興国に投資するETFの割合が大きくなりすぎたら、先進国のETFを買い足してバランスを良くする。
株式に投資するETFの割合が増え過ぎたので、債権・不動産・コモディティ投資のETFを買い足す。あるいは、現金の割合を増やすなど。
見直しをすることで、改めて自分の資産状況を把握できたり、今後の投資方針を考えるきっかけにもなると思います。
まとめ
ETFは、投資に習熟していない初学者の方でも始めやすく、失敗しにくい投資方法と言えます。
上記のようなポイントを押さえ、ご自信に合った方法でETF投資を検討してみるのも良いかと思います。
この記事が、ご参考いただければ幸いです。
※記事掲載銘柄の数値などは、記事執筆時点でアクセス可能な情報を元に作成しております。情報の正確性には留意しておりますが、変動する数値も多いため、実際の投資判断の際には必ずご利用の各証券会社や、ETF公式情報などをご確認ください。
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